2日酔い，経験ありますか？よくなる薬や対策など，必死で調べたりしますよね．あんまり経験したくないです．
下記のニュースがありました．もうほぼ終わっているかと思いますが，忘年会についてのお話しです．
私もお酒は得意な方ではないので，どちらかというと，このアンケートの気持ちもよく分かります．
- 忘年会アンケート調査
- 今どきの忘年会事情
- そのほかの情報として…
- ウコンっていつ聞いても間違えやすいよね
- アルコールのお話し
- アルコールの代謝のおさらい
- 成人が1時間に代謝できるアルコール量はどれほどであろうか．
- そして悪酔いとの闘い
- 人類の歴史は2日酔いとの戦い
- 二日酔いの治し方
忘年会アンケート調査
なぜかミクスに下記のニュースが．
「忘年会行きたくない」4割超 田辺三菱がアンケート調査
「忘年会行きたくない」4割超 田辺三菱がアンケート調査 | 意識調査 | 国内ニュース | ニュース | ミクスOnline
・本音では行きたくないと考えている人は44.2％
・2次会の参加について「断ったことがある」と回答した人は68.8％
・忘年会の予算は4000円以上5000円未満が最多の４割
ということで，へぇー，田辺三菱って結構大胆な社員が多いんですね．行かなくてもいいんですか．大企業って体育会系なイメージもあったのだけど，飲み会は比較的自由なんだ．特に「会社の人と飲むより友達と飲みたい」，「上司の話を聞くのが面倒くさい」などの辛辣な意見が多数寄せられた，とあるけど，こんなアンケートもオープンにしてくれる田辺三菱製薬はスゴイ！！
などとワクワクして読んでいたら，
田辺三菱製薬の社員の方のアンケートではなかった
ようでした．
下記Value Press というところでもう少し詳しく書かれていました．
今どきの忘年会事情
追加情報としては
・忘年会の1回の予算で，30,000円以上という方が0.2％
・会社の忘年会に行きたくない人は4割を超える！！
その理由は過激ですが，この際全部紹介
「会社の人と飲むより友達と飲みたい」（千葉県・27歳女性）
「話がつまらないし合わないので時間の無駄と感じる」（東京都・42歳女性）
「上司が嫌いだから」（群馬県・25歳男性）
「飲み放題にする事が多く、料理の質が低くなり代金はそれなりにかかるため」（山口県・39歳男性）
「気疲れしてしまう 失礼なことをしないか気になって楽しめない」（愛知県・24歳男性）
「つまらない、気を使うので疲れる」（神奈川県・45歳女性）
「上司の話を聞くのが面倒くさい。二次会に連れて行かれる」（福島県・33歳女性）
「金銭的な負担額大きいから」（埼玉県・27歳男性）
いかがでしょうか．いまの労働者の赤裸々な記載があります．
なんか日本は病んでますね．まぁ，いやなら参加しなくてよいシステムであれば問題ないかと思います．それにしてもちょっと刺激的な意見が多すぎて，ちょっと…
以前のある施設のお話しでは，不参加の場合にもいくらか払っているというのは聞いています．凄いシステムですよね．
支払いの金額としては，だいたい管理者は多め，となりますが，病院だと医師が多め，そのほかは…という場合もあるので，色々と問題があるシステムかもしれません．
お金は大人の対応が必要になりますよね．
そのほかの情報として…
・2日酔いで効果があるものとして取り組んでいるものとしては，ウコンエキス，肝臓水解物，オルニチン，タウリン，アルギニン，ビタミンB，ローヤルゼリー，ムチン，ウルソデコキシコール酸，コリン．
・忘年会でお酌してほしいタレント
回答者：全体
1.マツコ・デラックス
2.新垣 結衣
3.綾瀬 はるか
となっています．私はテレビ見ないので全員の方は存じ上げませんが，人気のタレントさんなのでしょう．自分たちの飲み会にいても気づかない自信はあります．
ちなみに忘年会でお酌してほしいタレントで私の頭をよぎったのは・・・
ペッパー君でした．
最近見かけなくなりましたが．
これが出てくる時点でどうにかしてますね．
タレントは知らないにしても，ペッパー君，人ではないですしね．もうだめですね．
今日はもう寝ます．
この報道はNHKでも取り上げられています
そして今回のアンケートをまとめた田辺三菱製薬．関連するもののPRも兼ねているようですね．
ウコンっていつ聞いても間違えやすいよね
田辺三菱製薬 ヘルスケア製品サイトTOP
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アルコールのお話し
さて，ここからはアルコールに関するお話しになります．気合い入れていきましょう．引用文献が読んでいて楽しかったので，ご興味あればぜひお読みください．
どれもおすすめです．
アルコールの代謝のおさらい
楽しく飲むために，アルコールの代謝を知っておく必要がありますよね．
お酒飲んでいるときに突然，
『がんばれオレのADHたちー！！』と叫んでいる友人が過去おりました．学生ならではのテンションですよね．
おさらいです．
アルコールはこちらの経路で代謝されます．
・肝臓におけるアルコール代謝の第一段階は，アルコールが酸化されてアセトアルデヒドになる反応
・この反応を触媒する酵素で，最も主要な酵素は，アルコール脱水素酵素
（Alcohol dehydrogenase：ADH）で，体内に入ったアルコールの80％以上を酸化
・もう一つの代謝酵素は肝ミクロソーム分画にあるエタノール酸化系
（Microsomal ethanol oxidizing system：MEOS）
そうすると，上記の酔っぱらいの友人の言葉は
『がんばれオラのADHたちよー，そしてMEOSもサボるなよー』が正しいことになりますでしょうか．
ちなみに下記資料によりますと，ADHと比べて，MEOSは慢性飲酒によってCYP2E1が誘導され，アルコール代謝量が増加するとされています．
慢性的に飲酒している人はMEOS経路によって代謝される量が増えるようです．
そうしますと（しつこい），上記の酔っぱらいの友人は，いつも飲んでるので，MEOS経路はどんどん代謝してくれる状況なので，頑張るのはやっぱりADHだけでよいという事になるのでしょうか？
酵素って素敵ですね．我々が楽しんでいる間，律義にどんどん頑張って代謝してくれています．酵素に感謝しましょう．
さて，アルコールが管内でADHにより代謝されると，図のようにNADHが産生されます．NADHが過剰産生されると，生体内ではNADHをNSDへ変換します．
肝臓では，ピルビン酸がNADHにより還元され，乳酸が過剰産生されます．乳酸は血中に入って乳酸アシドーシスの一因となります．そんなことになっているのです．
NADHは様々なことを起こすようで，ミトコンドリアにおける脂肪酸の酸化抑制，ケトン体産生の充進が起こり，アルコール性ケトアシドーシスを引き起こします．
さらに食事をせずにアルコールを飲み続けるような状態では肝や筋肉グリコーゲンが枯渇するとともに肝の糖新生能も抑制され，アルコール性低血糖を来すとされています．
アルコールの過剰摂取は，高乳酸血症，ケトアシドーシス，高尿酸血症，高脂血症，低血糖などを生じ，生体にとって悪影響をもたらす，とあります．
ひえー，すみません，もう飲みすぎたりなんかしません．というくらい色々ありますね．
急性アルコール中毒も怖いです．
こちらの論文では，成人のアルコール代謝能力についても記載があります．
アルコールは上記の通り，生体内で分解され，二酸化炭素と溝に最終的に分解されます．
成人が1時間に代謝できるアルコール量はどれほどであろうか．
・一般に体重1kgあたり1時間に100mgのアルコールが代謝される(個人差あり)
・成人男子(体重70kgと想定)で1時間に7gのアルコール代謝量となる
・換算すると日本酒で60ml，ウイスキーで20ml，ビールで230mlに相当
・アルコール代謝能力は常習飲酒者，また大酒家では増加，体重1kgあたり1時間に150～180mgが処理可能となる
→一般成人の1.5～1.8倍程度
・日本酒を3合（アルコール量として65～70g）を1時間ぐらいで飲むとアルコールが血中から消失するには約7～9時間を要する
・日本酒5合（アルコール量として110g）を飲むと，完全に代謝されるには9～15時間を要する
よく，飲んだら乗るな，と言われますが，自分では酔っていないつもりでも，代謝されるのに時間がかかるという認識は必要でしょう．
2日酔いで仕事されている方も多いとは思いますが，車の運転は本当に危険です．チョット居眠りしてしっかりした(気がする)ので，大丈夫だろう，というのもダメです．絶対ダメなのです．
2018年12月6日 株式会社タニタの記事を追加(2018/12/27)
「飲酒運転に関する意識調査2018」を実施
飲酒と運転に関する認識と企業の対策が不足している実態が明らかに
「飲酒運転に関する意識調査2018」を実施｜プレスリリース｜タニタ
こちらのアンケートでも，アルコールと運転に際し，かなり認識が異なっている人もいるようです．
・体重が65kgの人の場合，お酒を2合飲むとアルコールが抜けるまで6～7時間程度，3合飲むと9～10時間程度かかる
・日頃の飲酒量別にみると，2合～3合未満の人でも「6時間未満」（2.4%）といった回答があった
・3合以上の人では「6時間未満」が1.1%、「6時間くらい前」が8.8%、「7時間くらい前」が6.6%、「8時間くらい前」が17.6%となっていた
3合飲んで，6時間しないで運転可能，と判断するのはかなりキケンですね．
もちろん，アルコールが抜けるまでの時間は，体格や体質，体調などによって異なります，となっておりますが．
アルコールセンサーというものをタニタが扱っているようです．
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以前，外科系の忘年会に行ったとき，外科医より
『俺は2日酔いでも手術場では大丈夫だ』
と飲みながらお話しされていたのをお聞きしたことがありました．そういう人もいらっしゃるかもしれませんが，通常は無理ですよね．
その飲み会のあと，手術室の看護師さんに聞いたら，翌日は休んでいました．もともと休みだったのか急な休みだったのかわかりませんが，体は大切ですよね．
なんとなく外科医にはゆっくり休んでいただいて，手術に臨んでいただきたいと思っております．
そして悪酔いとの闘い
アルコールで気持ち悪くなるのは経験があるかと思います．その悪者はアセトアルデヒドになるわけですが，比較的少量でも起こり得るのはご存知かと思います．楽しく飲みたいけどすぐ気持ち悪くなっていまう，そんな方々です．
・アルデヒド脱水素酵素（ALDH）II型活性欠損者はアセトアルデヒドが分解されにくい
・アセトアルデヒド血症になりやすい(正常者の6倍にもなる)．悪酔いしやすい
・日本人のALDH II型ヘテロ活性欠損者は約40％にみられる
・ALDH II型ホモ活性欠損者ではアセトアルデヒドは20倍の高値に達する(！)それゆえにお酒は飲めない（下戸），したがって二日酔にはならない
これはもう飲み会とか言ってられないですよね．
全員参加したら40％が飲めない飲み会，成り立ちます？
飲める方にお願いしましょう．
ちなみに2日酔いは，上記NADH過剰産生による影響(アシドーシス，低血糖含む)，アルコールによる細胞内脱水などからくる頭痛，口渇感のほか，前夜に飲み過ぎたことに対する自責・後悔の念や自己嫌悪などの精神的要素が複雑に関与して症状をさらに修飾して悪化させる，とあります．
さらに，二日酔いの状態を一層みじめなものにするのは
「頭痛，嘔気，冷汗，悪感などではなくて，それにともなう感情的な苦しみ，すなわち，罪悪感，不安，自責，絶望，自暴自棄などの心理的状態」
とされています．
昨日やってしまった―，飲み過ぎたー，なぜあんなに飲んでしまったのか？といったことに悩む人間性らしいものなのでしょうか？
人間しかアルコールはとらないような気もしますが，心理的な要因もある，というのは言われてみればそうかもしれません．
そんなに反省するなら飲まなきゃいいのに，とも簡単に言えない環境もあるでしょう．
上記の元論文です．
診断の指針 治療の指針 二日酔いの機序，石井 裕正，綜合臨床，53巻11号 2955-2956(2004.11)
メタノールとエチレングリコール アルコール属中毒の総論と治療の実際，小松 孝行，Intensivist9巻3号，729-747(2017.07)
いずれにしても，適量でたしなむ，のがよいかと思われます．ですので，強制参加，はアルハラになってしまうのかもしれませんね．
急性アルコール中毒の際には点滴をすることもしばしばあります．
確かに補液すれば治りも早いような気もします．
下記の資料のよりますと，経口摂取困難な重症の2日酔いには，点滴は考慮すべき
とあります．輸液の有効性はまだ未確定のようです．
気分的には治りそうな気もしますが，医学的にはまだ？？のようです．2日酔いで気持ち悪い―，点滴しろー，というのはちょっと言い過ぎなのでしょう．
二日酔いに点滴は効くか?佐藤 顕，臨床研修プラクティス，1巻5号 93(2004.07)
人類の歴史は2日酔いとの戦い
この論文が引用されていたのでご紹介いたします．
Ann Intern Med. 2000 Jun 6;132(11):897-902. The alcohol hangover.
Wiese JG, Shlipak MG, Browner WS.
PMID: 10836917
Hangover は 持ち越す，残存するという意味ですが，アルコールが残存する，2日酔いとう事になります．
・2日酔いの原因，病態生理学的な特徴，費用，治療などを確認する
・MEDLINEにて1966-1999までの関連論文を検索
・米国では関連する欠勤や仕事への影響は年間1480億ドルに及ぶ
・働く成人１名当たり2000ドルの損失になる
・2日酔いはアルコール依存でに関連，費用の大部分は軽度から中程度の飲酒者に発生する
・効果的な介入として，水分補給，プロスタグランジン阻害薬，ビタミンB6
・アルコールによる2日酔いは聖書にもある．
“Woe unto them that rise up early in the morning, that they may follow strong drink” (Isaiah 5:11)
なんか読んでいるだけでスゴイいことになっていますね．
米国以外にもアルコールに対する損失は何十億ドル，という国レベルでの報告が書かれています．
2日酔いって国レベルの損失にまでの問題になっているのにはびっくりです．
そしてそれは聖書の時代にまでさかのぼる・・・
人類の歴史は2日酔いとの戦いといってもおかしくはないでしょう．
そして，人類はまだこのややこしい症状を完全に解決するすべを持っていないのです．
もう少し記載があります．
・2日酔いはただ不快であるというだけでなく，けがや仕事の悪化を助長させる
・2日酔いの患者はアルコールが血中濃度に検出されなくなった後でも空間スキル，器用さが低下しており，パイロット，運転，スキーヤーで証明されている
・2日酔いとアルコール摂取量の関係は不明．2日酔いになったからといって，アルコール摂取を抑制することは示されていない
・ある研究では，2日酔いを経験した人は，その症状緩和のためにさらにアルコールを飲むとされている
・2日酔いの治療に成功すると，アルコール総消費量を減らせる
うーん，2日酔いの悪影響は明らかで，やはり大切な仕事や翌日にイベントがある場合は，当たり前ですが，仕事も含めた大切な自分のパフォーマンスを確保するには，2日酔いはいけないという事になりますね．
2日酔いを解消するためにアルコール．迎え酒，というものを行っている人もいるのでしょうか．
・より高用量のアルコールが重篤な症状をもたらすが，2日酔いは単なる用量依存ではない
・ラム酒，ウォッカ，ジンなどの透明な酒は，2日酔いを起こす頻度が少ない傾向．そのためこれらは慢性アルコール依存症の患者が飲用している理由かもしれない
・2日酔いの症状はサイトカインの調節不全に関連した症状(ウイルス感染やインターフェロンα投与)に似ている
・トロンボキサンB2は2日酔いの際に上昇し，プロスタグランジン阻害剤のトルフェナム酸(日本にはない？と思います)は軽減効果がある
ラム酒，ウォッカ，ジンは2日酔いを起こしにくいので，飲もう！とは言いにくいですよね．
ビールでもヘロヘロになる私は，とてもこれらのお酒に手を出すような勇気はありません．
プロスタグランジンの阻害は有用ですが，2日酔いの頭痛時には効きそうな気がします．
・2日酔いの評価のための標準的な手段はないため，治療法の比較が困難である
・実験的に誘発される2日酔い患者で(！！)，4-6時間かけて経口投与される1.5-1.75g/kgの5-7カクテルで，ほとんどが2日酔いとなる
・2日酔いを誘発するのは容易ですが，治療の研究は少ない
・プロプラノロール，グルコースまたはフルクトースなどは有用ではなかった．トルフェナム酸での試験はあるが，他のNSAIDSでは研究されていない
・パーティーで酔うまでアルコールを飲んだ男女17人の報告では，ビタミンB6をパーティー開始前に400mg，3時間後に400mg，パーティー終了後400mgの予防投与で，プラセボと比較して2日酔いの症状を低下させた．メカニズムは不明．
でました本日のパワーワード
”実験的に誘発される2日酔い患者”
こんなの嫌ですよね．そして上記の2日酔いの引用文献，6報引用されています．読んでみたいと思ったのですが，時間的にちょっと・・・
被験者はどういう人だったのか(希望したのか)など，気になる部分はたくさんあります．ボランティアだったらやりたくないです．
最後のビタミンB6パーティー論文ですが，下記です．
Q J Stud Alcohol. 1973 Dec;34(4):1195-201.
Alcohol-induced hangover. A double-blind comparison of pyritinol and placebo in preventing hangover symptoms.Khan MA, Jensen K, Krogh HJ.
PMID: 4588294
1973年の論文でもう45年前のものです．プラセボ対象の試験です．詳細は分かりませんが，患者背景など，気になるものはたくさんあります．読めないのですが，機会があったら読んでみたいですね．先人たちの心意気を感じたいものです．
・アルコール依存の早期発見のために，2日酔いの頻度や重症度のスクリーニングが必要かもしれない
・2日酔いの推奨される介入は，適切な水分補給
・1.5kg/kgのアルコール(80kgの男性で約5-6杯，60kgの女性で3-5杯)で，ほとんどの場合2日酔いになりえることを忘れるべきではない
・急性アルコール中毒の事は理解していても，2日酔いによる認知機能および視覚空間機能障害を認識している人はほとんどいない
・重機や輸送に関わっている人は，潜在的な危険性について警告されるべきである
上記でも書きましたが，危険が伴う仕事に従事する方には，2日酔いが与える影響を
知っておくべきであるということでしょう．
2日酔いはなったことがあればわかりますが，なっても大丈夫，というわけではなく，
2日酔いによって，パフォーマンスが低下している認識を，自ら持ちましょう．
二日酔いの治し方
こんなサイトもありました．わかりやすくてとても勉強になります．
二日酔いの治し方。医師に聞く、頭痛・吐き気への対策｜eo健康
いくつか2日酔いに関する有用性の報告がありますので紹介いたします．確立したものではなく報告になりますが，もし困ったら参考に自己責任でどうぞ．
酪酸菌配合食品
健康な成人男性ボランティアに対する酢酸菌配合食品によるアルコール飲料摂取時の呼気中・血中エタノール濃度への影響，西山 博ほか，新薬と臨牀66巻3号250-258(2017.03)
酢酸菌ってあまり聞いたことないのですが，効くのでしょうか？
健康なのランティアの方に市販の焼酎〔一刻者，宝酒造㈱，京都〕を飲んだ，とあります．失礼ですが，楽しそうな研究ですよね．これでしょうか？
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・酢酸菌には飲酒後の呼気中および血中のエタノール濃度を低下させ，飲酒による酔いの作用を軽減する可能性が示唆された，とあります．酢酸菌はブームなのでしょうか？オシャレですね．
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上記報告でもあったB6
普通に買えますし，これならお手軽でしょうか．上記報告ではお酒飲む前から飲んでますね．そしてのみはじめと終了後．これは忘れそうです．誰かに(酔っぱらわない人）一緒に飲んでもらうなどの手配が必要かもしれません．
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私のおすすめはセサミンです．
ゴメンナサイ，ただ単に私がゴマ好きなだけです．というよりゴマが食べたいだけです．ゴマ団子でもよいかもしれません．根拠はないです．
噂の最新バイオテクノロジーあれってどうなの? なぜゴマは二日酔いを防げるのか? ニュートリゲノミクスって? 山根 明，歯界展望，107巻4号 Page849-852(2006.04)
・セサミンを食べさせたラットでは，食べさせなかったラットと比較して，肝臓におけるADHの遺伝子発現は変化しなかったが，アセトアルデヒドを分解する酵素(ALDH)の発現が増加していた．
動物実験の結果なので，人でも同様の効果があるとは言えませんが，私個人的には，
セサミン＝ゴマ なので，セサミン摂ります．
これからそうします．なければゴマ食べます．好きなので．
そして叫びます．
『がんばれオラのALDHたちよー！！』
ちょっと取り乱しました．失礼いたしました．
いろいろとありますが，現時点では水分摂取，なのでしょう．
そして無理して飲まず，お酒を嗜む(たしなむ)．
お酒自体，というより，私は楽しい雰囲気が好きです．
そういう楽しみもいいのではないでしょうか．なので，あまり私に飲ませないでください．
そして年末年始に備えてゴマ＆セサミンで備えようと思います．
長い文章にお付き合いいただき，ありがとうございました．
酒は百薬の長，上手に嗜みましょう．
