病院薬剤師のブログ

徒然なるままに。少しづつ勉強していきましょう。

学会と観光

いきなりコアなタイトルですが,

関東に住んでいれば関西,関西の方であれば関東,

また都市部と地方なども同様かと思いますが,

近隣でない方が,学会への参加するモチベーションって上がりませんか?

 

もちろん学会の場所など関係ない,

現在の研究の発表をするタイミングがちょうどそこだった,

というのは研究者の最も正しい発言かと思います.

 

発表もそうですが,参加するとなると,もう観光と切り離しての参加は

考えにくいですよね!(言い切るほどのものでもないですが.)

 

学会参加と観光について,少し考えてみたいと思います.

 

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大宰府

 

 

今回参加した学会ですが・・・

先日,どうでもよい学会記をブログに載せました.

もしお時間許すようでしたら,私のチャリで学会参加記をご覧ください.

 

www.riquartette.tokyo

 

私の今回の学会は,一応(?)発表がございまして,一部を施設から出していただける条件です.各施設,おおむね同様ではないでしょうか.

予算もあるでしょうし,参加だけなら会費のみ,とか施設によって異なっているかと思います.

 

私の施設では,学会に参加した(公的に出張した)場合においては,事務関連の出張報告と簡単な部内での報告を行っています.

病院は当然ですが,学会だから留守番いませんので,薬剤部を閉鎖します,というわけにはいかないですし.

(麻酔科学会と外科関連の学会が同時に行われるのは効率の良いスケジュールかと思います)

 

行きたくても参加できない方が毎年いる,というのは致し方ない事情なので,少なくとも発表で行った際の頂いた質疑に対する応答などを,しっかり報告するというのは当たり前の事かと思います.

 

報告書,というのも作成が必須になります.当然ですよね.

何を見てきたのか,次にどう生かすのか.

でも,これ書くのが結構大変なんですよね…

 

そしてその出張報告が嫌で,現実逃避第2弾を粛々と行っている私ですが,締め切りもありますので,そろそろ作成しなくてはいけない状況となっております.

 

学会に行って観光していてよいのか

 さて,前置きが長くなりましたが,新しい知見を学ぶ場としての学会.日々の研究成果を発表する場所です. 

 地方での開催も多く,毎年様々な学会が全国各地,時に海外に参加というケースもあるかと思いますが,行われており,多くの方が参加します.

 

そして,上記の通り,公的な出張扱いで参加している場合,その会期内で観光してよいかは,現在はそのモラルに任せられている状況でしょう.

 

基本的には学会参加の出張は,学会の参加のためであって,観光ではないのです.カラ出張などの問題もありますし,厳しくなっていると思います.

 

個人的な見解ですが,私も同様の考えです.学会に参加しないで観光をしていた,というのは行うべきではありませんし,それに対しては擁護できません.

決まりは決まり,です.

 

今回,福岡の医療薬学会で,そのような時間があるのかを,スケジュールみて確認しました.

ただでさえタイトな医療薬学会,当然ですが日々の日程が相当埋まっています.

 

私も予定を内科医との話で紹介した時に

「薬剤師はアホではないか」という学会のスケジュールということを認識しました.

 

朝から晩まで,学会です.

 

スケジュールの概要は下記ですが,

初日8:00からポスター掲示,一般演題も含めて9:00から開始

ポスター発表は18:30終了です.

 

ここで普通ならどよめき起こりますよね.

そして翌日も同様(!!)

 

最終日3日目も朝は9:00から,15:30となっております.

 

秋の3連休,ほぼまるまる3日間,学会づくしではないですか.

 

学会の会期時間中は,当然ですが,観光なんてもってのほかでしょう.

 

ふーん,それでは終わった後観光ならまぁいいか.

 

すると…

 

土日の18:30以降,もしくは最終日15:30以降!!!!

 

最終日はお土産を買って,自宅にたどり着かなくてはいけないという,最大のミッションがございますので,そうそう悠長にしていられないですよね.

 

学会会場からターミナル駅までの時間などを考慮すると,まぁそれなりにかかりますし,何より色々と荷物持って移動って,それだけで疲弊してしまいます.

 

なんかよい方法ってないのでしょうか?

 

そ・れ・は・・・

 

学会と観光を両立する?

エラそうなことを書きましたが,原則はそんなことできないです.時間的に無理です.そして夕方となると暗くなって,見たいものも見れないですよね.

 

さて,困った時には,過去の偉人たちに縋ってみましょう.

 

ことわざにもなっております,

早起きは三文の徳(得)

 

 いきなりどストレートなことわざを見つけました.

 

さて,改めてみてみると,学会の開始時間は9:00から,となっております.

 

ここで私のスキルを一つご紹介申し上げます.

 

ご存知の通り,メルチャラーな私は,

福岡の繁華街あたりから,晴れていて明るい朝に限りますが,

学会会場まで30分程度で移動できるというスキルを身につけていました.

 

どうでしょう.

別にタクシー乗ればどなたでも身につけられるスキルですけど.

 

そうです,福岡の繁華街(天神駅付近)まで,8:00過ぎまでに戻ってこれれば

そこから学会参加は可能です.

それまでの時間は観光に費やせるのです.

 

これは今までのなかで最も貴重な発見でした.

私の大したことのない学会発表の内容より,はるかに有益な情報かもしれません.

 

さぁ,福岡の観光を楽しもう.

土地勘のない私が福岡で思いつくのは,太宰府天満宮でした.誰が何といっても,福岡の最も有名な観光スポットの一つでしょう.

 

大宰府天満宮のHpを眺めてみます.

太宰府天満宮とは | 太宰府天満宮

 

皆様ご存知の通り,太宰府天満宮は,

学問の神様であられる菅原道真公を祭られている,

日本でも最も有名な場所の一つです.学校で習いましたよね.

 

いつから参拝できるかを確認してみました.

 

開門時刻             

春分の日より秋分の日の前日まで    6時00分

上記以外の日       6時30分

 

え?見間違いでしょうか?6:30から参拝可能なのですか?!

 

道真公,朝早いですね!

さすが学問の神様!(違う?)

 

テンションMaxとなった私は,いてもたってもいられず,いろいろと調べてしまいます.

出でよGooglemap!

 

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大宰府への道

 

時間は1時間かからず. 

大宰府駅を7:32に乗れば,8:06に天神駅につくことが分かりました.

 

ということは…

 

逆算して出発時間を確認する

先ほどのルートを逆算,6:26に天神駅からのれば,太宰府に6:59に到着します.

どのくらい広いか分かりませんが,太宰府天満宮まではそれほど時間は要しないでしょう.

 

おまけに開門時間の後です.道真公にご迷惑はお掛けしません.

 

私の心は決まりました.

 

さぁ,いざ太宰府天満宮へ!レッツゴー

 ちょいと寝坊してしまいましたが,前日の変なテンションによる

事前準備がほぼ完璧であったため,

学会にそのまま参加できる身支度を整え,

いざ道真公が祭られている太宰府天満宮へ向かいました.

 

当然ですが,ホテルの朝食は早朝出発の私には遅いので,

当然それは食せず,

朝食はこの日に備えて事前に購入済

(前日の深夜に買ったコンビニの朝食ですけど).

準備万端で出発しました.

 

朝,お勤めの方の横を,テンションが上がり過ぎて

おかしなことになっている,

ぱっと見サラリーマン風の成人

(実は学会真っ只中のただのメルチャラー)が,

ひたすら太宰府天満宮を目指す物語です.

 

といっても,ただ西鉄線に乗っただけですけどね.

 

25分くらいとなっていましたが,外を眺めながら,

小鳥のさえずる,朝のステキな日差しを浴びて

(こちらは一部美化しております),

西鉄線で東へ向かいます.

 

西鉄二日市駅で降りて,太宰府駅行きの大宰府線に乗り換えます.

2駅で到着しました.あっという間です.

5分くらいだったと思います.

 

大宰府駅に到着です!

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大宰府駅1

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大宰府駅2

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大宰府駅3



大宰府駅ですが,駅自体厳かな感じがします.普通の駅とは違いますね.

 

 

駅前も大きくはないですが,何だか威厳を感じます.

 

古くからある場所って,来るだけでワクワクしませんか?

特に歴史の教科書にあるような場所.

昔から日本人に大切にされていた場所です.

そこに自分が存在できている不思議.

なんかいろいろ考えてしまいます.

 

まだ駅についたばかりで,参拝前にも関わらず,テンションは静かに上がり気味です.

早朝,という事もあるかもしれません.

 

ふと気づいたことが.

あれ?人少なくない?

 

観光客がほとんどいないです...

お気づきの方も多いかと思いますが,

いくら早くから参拝可能といっても,

その時間に朝から来られる方は,

やはり道真公のお力があっても,それほど多くはないのです.

 

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大宰府4

鳥居をくぐりますが,ほとんど人はいません.

近所の方が犬と散歩されていたりしましたが,観光ぽい方は数名です.

 

一つの考えが頭をよぎります.

 

も,もしや,これは道真公の恩恵を,独り占めできてしまうのでは,

えへへへ(‘Д’)

少し睡眠不足のおかしな頭の状況で,色々なことが頭をよぎりました.

 

あったかいコーヒーでも,と考えながら歩いていると,あのガイドブックにあった,

有名なデザインのスタバが.

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大宰府5

誰もオシャレなカフェを楽しんでいる方はいません.

あたりまえですよね.

 

業務時間外なのですから.

 

 

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大宰府6

太宰府天満宮によって,色々なことを調べてみよう,と寄ろうとした観光案内書も,シャッターしまってます.当たり前ですよね.
 

業務時間外なのですから.

 

ちょっとしつこいですか?

 

当然お土産店なども空いてません.

 

だって業務時間外なのですから.

 

 

いざ,参拝

学問を修める,志したときに,その偉大さを感じる,菅原道真公.

私は道真公はとても呼び捨てできないので,

このようにお呼びしておりますが,

皆さんも当然そうですよね.

 

そして,道真公が祭られている天満宮が近づいてきます.

 

大きな建物をくぐります.

ほぼ貸し切り状態です.

 

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大宰府7

 

そしてパンフレットで見た光景,太宰府天満宮です.

 

手持ちの携帯電話の画像が悪く,とてもお見せできるような写真ではないのですが,如何にせん,カメラマンの問題より携帯電話の画質が…

 

ちょっとお見苦しいところを失礼いたしました.

 

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大宰府天満宮

 

どうしても参拝したかった,太宰府天満宮.

きっと昼間では,こんな写真は撮れないでしょう.

 

写真を撮るために来たわけではないので,良いのですが.

 

やはり,その場に行かないと感じ取れないもの,ありますよね.

 

参拝されている方も多くなかったですが,

朝からお札やお守りなどは買うことができました.

最近はオシャレなものもありますね.

写真を撮るとご利益がなくなりそうな気がしたので

撮らないことにしました.

 

朝の太宰府天満宮,あまり見られない光景もありました.

おみくじを結んでいる紐をまとめていたり

(きっとすごい数のおみくじが日々むすばれているのでしょう),

なにより貸し切りに近いものがあったので,

少し得した気がしました.

 

少し晴れ間が出て,太陽からの光が,なんだかとても神々しかったです.

 

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大宰府8

 

ここにあるもの,この場所で,道真公以外にもいろいろな人が,

色々なことを考え,参拝したという事実.そこにいる不思議.

過去からの歴史がしっかりと刻まれている太宰府天満宮.

 

それを感じることができて,私は満足でした.

 

学会と,観光.成り立つのだろうか.

ちょっと強引な気がしますが,時間の使い方でしょうか.

夜遅いのはあまり好ましくないですよね.

だからといって朝早すぎるのも.

 

今回の写真を見ていただくとお分かりのように,

太宰府に行って,オシャレなカフェでお茶して,

参拝して,おみくじとお守りを買って,

お土産をみながら散歩して…

という一般的な(偏見ですか?)観光は,

できないのかもしれません.

 

なんせ私が訪れた時間は,

お店は営業時間外ですので,

買い物は楽しめませんでした.

 

観光の満足度は,人によって異なるでしょう.

1時間でもよいかもしれませんし,

数時間ゆっくりとしないと,

行った気にならないのかもしれません.

人それぞれです.

 

今回の私の観光は,私なりに満足のいくものでした.

その場所に参拝することが目的であって,

お土産を見たり,

買ったりすることが目的ではなかったからです.

 

でも,観光地に行ったら,ゆかりのお土産を見たり,

お店でゆっくり,というのも必要ですよね.

それであれば,別な時間をとるのがよいでしょう.

 

こんなの観光ではない!とお叱りを受けるかもしれません.

でも,それも人それぞれでしょう.

 

学会に参加をしながら,学会開催時間までに観光をする,

無茶な話です.

オススメはできません.

でも,私は早起きをして,太宰府天満宮に参拝して,

学会会場に向かい,参加した今回は,比較的満足しています.

 

何度も書きますが,メルチャリで学会も,

ちょっとおかしいかもしれません.

早朝の観光(とは言えない弾丸ツアー),

学会参加という今回も,おかしいでしょう.

 

でも,いいのではないでしょうか.

その場所も含め,自らの学びとする.

 

エラそうなことを書いてしまいましたが,

次回の参加の際も,少し調べてみて,

早朝の観光をしてみたいと考えています.

 

以上,今回は,今まで以上の私見となります.

 

お楽しみいただけましたでしょうか?

 

学会と名の付きながら,まったく学術的な内容のない旅行記となりました.

でも,個人的には満足しています.

もしご賛同いただける方がいらっしゃるとうれしいです.

 

アホじゃないの?と言われるのが当然かと思っていますが,

少しずつこのような活動を普及していこう(!?)と思っております.

 

最後までお読みいただき,ありがとうございました.